食空間プロデューサー山本侑貴子さん

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今日ご紹介したい“美のプロ”は、テーブルの装飾から、料理、ワインのコーディネートまで、フードビジネス全般で幅広く活躍している食空間の演出家・山本侑貴子(ゆきこ)さんです。

     「マダムっぽいですね」と言うと、「いえ!(キッパリ) マダムなんて、そんな感じじゃありませ
     んよー、アハハ」と気さくに答えてくれる山本さん。いえいえ、充分にマダム風味です(笑)

彼女と初めて出会ったのは、女性誌の雑誌撮影の時。“美しい食卓”というテーマで、テーブルコーディネートと同時に、食空間を楽しむ方法をインタビューしたことがきっかけでした。

テーブルコーディネートというと、なんだかハイソサエティな雰囲気で高度なセンスが必要だと思い込んでいましたが、山本さんのコーディネートは上品で清潔感ある仕上がりながら、日常でも応用できそうな親しみやすさがあることが魅力。その理由は、“おもてなし好き”だったお母様の影響にあるそうです。

「子供の頃から自宅には母の友人がたくさん遊びに来ていて。そんな友人たちをもてなすことが好きだった母ですが、一方で適度に“手を抜くこと”を実践できる人でもありました。身近で買える素材で、ささっとテーブルを装飾できてしまう。そんなセンスに、とても魅力を感じていたんです」(山本さん)。

今回は山本さんのご自宅でランチを堪能。当日のテーブルのテーマは「美肌百貨をイメージしたロマンティックテーブル」でした。仏・アレキサンドル・チュルポーのライトグレーのテーブルランナーに、なんとオカダヤで購入したというネイビーのベロアのテーブルクロスをコーディネート。テーブルがシックな印象なだけに、暖色系の花々や透明感や輝きのあるナプキンリングやクリストフルの食器をあわせることで、華やかな印象に仕上がっています。

きらきらと輝きを放つナプキンリングはメゾン・ド・ファミーユで購入。
 

ランチ当日は早朝から打ち合わせ仕事が入っていたにも関わらず、前菜2品、スープ、パスタ、デザート、コーヒーをその場で(!)構成しつつ、料理を用意して頂きました。その手際の良さには感服。私自身があまり料理をつくらないだけに、まるで手品を見ているような“食のプロ”の技術力に圧倒されました!


         前菜は翡翠(ひすい)、ブラックチェリーという名のトマトに、水牛のモッツァレラ チーズ
         とワイルドルッコラを添えて。きゅうりの冷製スープは、豆乳を加えた甘みの ある風味。
         パスタは即興で冷蔵庫にある食材を用いてつくったベーコンとトマトのパスタ。 
         さっぱりしていて夏向きのお味。
 

おもてなし好きだったお母様の影響は“食空間プロデューサー”という肩書きにもありました。「母が私に教えてくれたのは、バランス感覚の大切さ。テーブルコーディネートやワイン、料理を深く追求していくのは素晴らしいことですが、私はそのすべてをバランスよくこなしている母が素敵に思えて。いまの肩書きも何かのジャンルに特化するのではなく、食空間そのものを手掛けたかったという理由からなのです」(山本さん)。

以前、雑誌の企画でコーディネートをお願いした時は、折り紙やカラーペーパーを巧みに使って、ナプキンリングを作成してくださったこともありました。身近な素材を用いて、シンプルに豊かな食卓を生み出す。そんな素敵なセンスが山本さんのテーブルには詰まっています。

 

山本侑貴子さんのオフィシャルホームページ 
dining&style
http://www.diningandstyle.com/